三輪そうめんの歴史を知ろう
歴史の長い「三輪そうめん」ですが、その歴史について少しお伝えしていきたいと思います。
そうめんと言われるものは、産地によってそれぞれ歴史があるのですが、三輪そうめんが生まれたのは今から1200年以上も前の奈良と言われています。
奈良県桜井市三輪には、「大神神社(おおみわじんじゃ)」という日本最古と言われている神社があるのですが、その大神神社の宮司の子息が、そうめんを作ったのが三輪そうめんの始まりと言い伝えられています。
大神神社の宮司の子息は、その当時、三輪の土地柄が小麦の栽培にとても適していることを知り、小麦を栽培し始めたのをきっかけに、収穫した小麦からそうめんを作ったようです。
その当時のそうめんは、まだ今の形ではなく綱状になっている麺を二つ折りによじったものとなっており、索餅と呼ばれていたのですが、鎌倉時代になってから、中国で作られている麺の製法が伝えられ今のそうめんの形へと変化していったようです。
そのそうめんは、江戸時代になりお伊勢参りの宿場として栄えるようになってから食べられるようになり、その美味しさは全国各地へと伝わっていきました。
三輪そうめんは現在、商標登録されており、三輪そうめんということがわかるように、そうめんを巻いている帯に鳥居マークがついていますが、その鳥居マークこそが三輪そうめん発祥の「大神神社」の鳥居なのです。
2019.06.20